読書録~はみだしオケマン挑戦記~茂木大輔
- 歳をとるとともに物忘れが激しくなってきて、本を読んでも忘れてしまう。
ついこの間も、家にあるのにもう一冊本を買ってしまった。
- なので、本を読んだら記事に書くようにします。 (できるだけ、ね)
(中公文庫)/茂木 大輔
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語り口がどうもボクには気に入らないのだけれど(生意気な中学生と話をしているみたい)
オーケストラの裏話がわかって、そういう意味では面白い本。
特に指揮者との関係。
ヨーロッパへの演奏旅行でデュトワに何度も「ワンスモア」と言われて
この「ウスラハゲ!」とココロの中で悪態をつくところなんかね。
だいたいN響に入れるくらいの人たちはそれなりに知識や技量を盛っているわけだから
そういう人が指揮者という一個人の思うままに演奏しなければならないというのは、苦痛じゃないのか?
って思っていた。
でもね、こんな一文があります。或るソリスト達と発表会前の練習をする場面で・・・
何より驚いたことは、この人たちは、初めて演奏する曲でも、1回も聞かないうちに、その大体の構成、各楽器の入り、転調などが、豊富なソロ作品をひといりで仕上げ、舞台にかけてきた経験から、わかってしまう、ということだった。そういう点では、彼らは、人の指揮するとおり、アンサンブルばかり気を配って演奏しているおれたちオケマンよりも、どちらかといえばその指揮者達に近い、作品を作り上げることを演奏と呼ぶ立場にいるのだった。
(やたら読点が多いですが、原文のママ)
ふーん、オケにいるとそうなっちゃうのかぁ。
みなさん自分なりの解釈に従って演奏しているのかと思ってた。
「あなた色に染めてください」っていう感じなのねぇ。そうじゃないとオケのメンバは勤まらないのか?
もっとも1月号の音楽の友だったと思うけど、
N響のコンサートマスタ、「まろ」こと篠崎史紀氏が、某演奏会で某指揮者に従わなかったとして酷評されていた。
(団員は篠崎氏に従ってたそうな)どちらなのかね。