栃木からのヤマノボリ日記

登山記録とやったこと、考えたこと

ところで、放射能汚染の件

東京電力福島第一原子力発電所からの放射能物質漏れがあったのが2011年3月11日。


それから約1年半が経過しようとしていますが、いつも頭のどこかにコレがひっかかっていて、非常に沈鬱な気持ちになります。


放射能の特性および現在の除染技術からすれば、高濃度汚染地域にヒトが住めるようになるのは半世紀以上先のことになるわけだ。それをわかっていながら・・・(以下、規制)。


~今回の原発事故で出たセシウムは、134と137半々のブレンド

 セシウム134の半減期が2年、セシウム137年の半減期が30年。

 よって、3年でほぼ半分、5年で1/3、5年でセシウム134はだいたい無くなる。

 しかしセシウム137は、43年たっても、まだ10%残る。

もっとも放射能発電所を中心に同心円状に拡散したわけではありません。

風向きや雨の降り具合などによって異なります。


その様子をまとめてくれたのが群馬大学の早川教授。

氏のブログの更新を欠かさず見てきましたが、

このたび汚染の状況を表した地図の第7版を発表してくださいました。


引用可とのことなので、下に貼付しましたが、元ネタはこちらです。

大きい版(A2)のファイルを見たければこちらをどうぞ。 リンク→★


こうしてみると、福島市二本松市郡山市白河市、そして我が那須町にかけてベルト状に汚染地帯が広がっているのがわかります。

そして、その帯は遠く赤城山東部、沼田市までに及んでいる。


さらに別の汚染帯が茨城県太平洋岸を経由して柏市近辺まで広がっていることもわかります。


こういう測定値を明らかにしないまま、「風評被害」で片付けてしまうのはよくないです。

充分にリスクを踏まえたうえで、許容できるものは許容し、できないものは断固規制するという合理的な対処をお願いしたいものです。


ヤマノボリするさいもこの地図を参考にすると良いよ。

福島のオヤマも場所によってきれいなところがたくさんあります。


また、当然に稜線の岩稜地域では放射能物質は雨水で流されていますから、この地図よりも低い値にあるはずです。

逆に、森林帯や枯葉などが溜まっている場所は数倍の値になっているはず。そういうことを頭にいれて休憩したり、ルートを作ると良いはずだ。


ま、ヤマ歩きするのは短時間だからそんなに気にすることはないけれど、精神衛生上有効と思う。


■凡例

ヤマノボリスト~オヤマの上でボ~ッとするヒト~


福島県

ヤマノボリスト~オヤマの上でボ~ッとするヒト~

■栃木県

ヤマノボリスト~オヤマの上でボ~ッとするヒト~

■群馬・長野
ヤマノボリスト~オヤマの上でボ~ッとするヒト~

■東京・埼玉・千葉の一部
ヤマノボリスト~オヤマの上でボ~ッとするヒト~