栃木からのヤマノボリ日記

登山記録とやったこと、考えたこと

テラーク

中学生の時、オーディオセットを買ってもらった。

聴いたのはクラシック音楽ブラームスが大好きだった。
当時、レコードは高かったので専らNHK-FMの番組をエアチェックして(←懐かしい言葉だ)、カセットテープに録音していた。クラシック音楽の音源は非常に豊富で、部屋はたくさんのカセットテープで溢れ、足の踏み場も無くなった。そこで鉄工所をやっていた叔父にお願いして。部屋の壁一面に収納できるような奥行きのない本棚のようなカセットテープ棚を作ってもらった。

Fm-fanという雑誌(隔週刊だったろう)は毎号買っていて、そのFM番組表に印をつけては録音していたが、そこの長岡鉄男さんというオーディオ評論家の連載が面白くてたまらなかった。
(オーディオのことだけでなくて。政治や歴史、宗教など多方面にわたって鋭い視点で論評していた。今にして思えば後にボクが傾倒した山本夏彦と歯に衣着せぬ物言いが似たところがある。)

長岡さんが提案するさまざまな理論を真似て(今思えば幼稚な猿真似だが)、スピーカーとかをいろいろ工夫した。でもその割りに(当然お金がかけられないので)音は良くならなかった。

大学生になり家庭教師のバイトで好きに使えるお金ができたので(小遣いの面では今のボクよりも裕福だった)オーディオセットをアップグレードした。
レコードもたくさん買えるようになった。大学生協で買えば、再販制度があるにもかかわらず確か1割引だったのでふんだんに買った。レコード芸術という雑誌を読むことも覚えた。

その頃、テラークというアメリカの会社のレコードが出回り始めた。録音技術がスゴイということで、かなり話題になった。
聴いてみると確かにスゴイ。貧弱なボクの機器でも充分楽しめた。当然、その会社のレコードがあれば曲目や演奏者はなんであれ買い集めた。
そのレコードは実家においてあるけれど、プレーヤーが無いので今となっては聴くこともできない。もったいない。

ところが、たまたまニコニコ動画でそのテラーク社のレコードの動画を発見した。ニコニコ動画であってもすごい迫力である。

若いときに心ときめかせながら聴いたときの気持ちがよみがえってきて、胸が熱くなった。
↓感動するよ!

■ ロリン・マゼール指揮 クリーブランド管弦楽団
 ベルリオーズ 幻想交響曲


■ エリック・カンゼル指揮 シンシナティ交響楽団
 チャイコフスキー 大序曲「1812年


■ ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 オルガン:マイケル・マレイ
 サン・サーンス 交響曲第3番ハ短調「オルガン」
 8:30あたりのオルガンがイイ。


今はテラーク社のCDを見かけない。廃業したのだろうか?ちょいと寂しい。

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