栃木からのヤマノボリ日記

登山記録とやったこと、考えたこと

20111120_鞍掛山 まとめ

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まとめ その1  その2  その3  その4  その5




11月ともなれれば高いオヤマは既に冬であります。


このあいだは宇都宮市街からでも、真っ白な白根山がハッキリと見えました。


技術も体力も道具もないボクとしては、冬の間は低山歩きでございます。



近場のヤマとなれば古賀志山でございますが、それもチト飽きました。


たまには違うところを歩こうかと。。。


そこで、古賀志山から稜線をたどって鞍掛山まで行ってみようかと計画したわけです。


古賀志~鞍掛間は、地図で見たところ約14キロ。


14÷3=約5時間もあれば大丈夫と計算したわけです。


ヤマノボリスト-111120_1123~02.jpg


ところが、タイヘンなしかし重要な体験をしてしまったわけです。


やはりヤマは怖いなと、なめたらアカンと実感しました。



■怖い経験 その1 日没


そもそもヤマは早朝出発、そして昼過ぎには下山というのが原則。


これは充分わかっているわけです。


でも、しかし今回入山したのが9時、そして下山が4時半。


その間7時間半ですが、きちんとした休憩は30分のみ。


それ以外はずっと歩いていたわけであります。


もう、完璧な計画ミスであります。


夏ならOKかもしれませんが陽も短くなったこの時期に4時半下山はダメダメですね。


もっと余裕をもった計画しないと。



■怖い経験 その2 道迷い


なんと大きく3回道迷いしました。小さなルートロスは何度も。


高いメジャーなヤマは登山道がしっかりしていますが、低山は道標もあまりないし、踏み跡もわかりずらい。


さらに今回は落ち葉で道が隠されていましたので、迷いました。


まぁ、ルートを入力したGPSと2万5千分の1の地形図を持っていましたので、


ロストしてもすぐ復帰できましたが危なかった。


途中、トレランのおじさんが抜かしていきましたが、その方も迷ってしまって最後は二人して一緒に歩きました。


そのおじさん、トレランなのでウェストポーチに水のボトル1本、食料なし、長袖Tシャツに短パン、そしてハイソックスといういでたちでしたから危なかったですなぁ。死ぬぞ。


ヤマノボリスト


■怖い経験 その3 クマさん


またしてクマさんに会ってしまいました。


まさか宇都宮でクマさんに会うとは思わなかったので、クマ鈴は鳴らしておりませんでした。


かなりバテて足元ばかり見て雑木林の稜線を歩いていたら、急に右の林の木から、黒い大きなかたまりが落ちてきて、ドーンと地面に落下。


音にびっくりしてそちらを振り向くと、その黒いカタマリが坂を転がるように落ちて行ったのです。


暗かったのでしっかりとは見えませんでしたが、あれはぜったいクマさんでしょう。


木によじ登って一心不乱に木の実を食べていたところを、ボクの足音に気がついて慌てて逃げていったものと思います。


どんな低山でもクマ鈴は必須ですな、特に人気(ひとけ)のないヤマはダメ。



■怖い経験 その4 疲労


とにかく疲れました。


もう完全な稜線歩き。道がちっとも巻かないで忠実に山頂を通過しています。


最後には太ももの筋肉が痙攣して、脚があがらなくなる始末。


もう、歩くのが嫌になりました。


速く歩かなければ日没だし、かといって脚は前に出ないし、道はアップダウンの繰り返し。


さらに前日の大雨の上に落ち葉ですから滑る滑る。


もう、ほうほうの体で下山したわけです。実際ビバークも覚悟しました。


走行距離は14キロ、累積標高j1,200mですからね。 もう限界でした。


8 :45 森林公園駐車場

9:30 天狗鳥屋山頂

10:10 鞍掛山登山口

10:30 鞍掛神社

11:12 大岩

11:26 鞍掛山頂

12:50 532ピークで昼食(30分間

15:00 559ピーク

15:30 富士見峠

16:00 北登山口

16:15 森林公園駐車場


総工程:7時間30分 うち昼食休憩30分



ヤマノボリスト


そんなわけで、もともと知ってたけど、油断大敵!


ヤマをなめたらいかんぜよ!ということを身にしみて実感した貴重な山行だったわけです。


その1につづく。


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