北杜夫を悼む
「どくとるマンボウ航海記」・・・ボクが文学的なものを読むようになったきっかけとなった本。
「夜と霧の隅で」・・・難しそうな本も読んでみようと思ったけどよくわからなかった。
「楡家の人びと」・・・長編小説を書くのはたいへんなんだろうなぁ、と思った。
「白きたおやかな峰」・・・登山隊にあこがれた。
そのほかのどくとるマンボウシリーズ、遠藤周作や阿川弘之との対談集など、北杜夫さんの本は手当たりしだい読んだ。
高校生になって、すぐに別の作家が好きになって読まなくなったけれど、ボクの読書遍歴の上では大事な作家さん。それまでは理科少年だったのに、作文の面白さを教えてくれた。
84歳。
昆虫、文学、旧制高校、精神科医、世界一周、登山、アポロ打ち上げ、まんぼう共和国建国、株、躁うつ病
多趣味で、好きなことなんでもやった人。
きっと充実した一生だったんだろうな。
ありがとうございました。